「無痛治療」 | 札幌東区東苗穂の歯科・歯医者よな歯科クリニック

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「無痛治療」

本日は診療終わった後、{麻酔}に関するウェブセミナーを受講しました。歯医者では痛みを伴うことが多く麻酔をうまく使うことが無痛治療につながります。現在の私の麻酔のやり方は卒後数年の間に教わったことや学んだことがベースになっております。それが時代遅れになっていないか最新の歯科麻酔について学ぶことができました!卒後14年ほど経過しましたが今でも当時習ったこととほとんど変わりなくスタンダードとして考えられているようで少しホッとしました。
参考になった点がいくつかありました。1)表面麻酔に香り付きのものがある 2)注射針でさらに細いものが販売された 3)浸透力アップした新しい麻酔薬が今後発売されるかも。
現在当院では、フッ素を塗る際にリンゴ味とぶどう味を選ぶことができます。同様にして表面麻酔でもいちご味、マスカット味、マンゴー味、ミント味を選べるようになると少しは気分が楽になりますかね?注射針は長いこと33Gが一番細いとされていました。最近になって35G(数字が大きくなるほど針先が細い)が発売されたとのことです。これは採用します。下の奥歯には麻酔が効きづらい、というのは歯医者の中では常識なのですがその理由として下顎骨の厚みが薬液の浸透を妨げているといわれています。その解決策として浸透力のアップした新しい麻酔液が約20年ぶりに誕生するかもとのことです。今月から岡山大学病院を主管として治験が行われるそうです。麻酔しているのに削ると痛いってありませんか?そういうことが減るようになると思うので期待して待ちましょう。ちなみに当院では麻酔の手技として浸潤麻酔、伝達麻酔、歯根膜麻酔を十分な麻酔量で行い処置中の痛みをなるべく感じないように配慮しています。下の奥歯の神経を取る時や親知らずの抜歯の際にも十分に麻酔を行いますので術中に痛みを訴える方は少ないです(いないと言いたいところですが神経を取る処置の際にはごく少数痛みを訴える方はいらっしゃいます)。麻酔を短時間で終わらせることはできるのかセミナーの講師に質問しましたが、無痛麻酔をするには十分に時間をかけること(麻酔の注入をゆっくり、注入後時間を置く)とのことでした。注射は早く終わらせてあげたいのですが急ぐと痛みを伴いますのでご了承ください。
ちなみに患者さんに聞かれることのある質問なのですが、セミナー中の質問に、アルコールの強い方は麻酔が効きづらいですかとの問いがありましたが、全くそういう根拠は無いとのことでした。麻酔の効きは注入する場所と量、そして精神的な問題(歯医者に苦手意識ある人は痛みを感じやすい)が関与しているそうです。