【放置は危険!】歯石を放置する5つのリスクと、今すぐできる対策 | 札幌東区東苗穂の歯科・歯医者よな歯科クリニック

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07.19 Sat

【放置は危険!】歯石を放置する5つのリスクと、今すぐできる対策

「歯石、もしかして放置してる…?」 忙しい毎日の中で、歯石の存在に気づきながらも「そのうち歯医者に行こう」と放置していませんか?

実は、歯石を放置すると、虫歯や歯周病だけでなく、口臭の原因にもなるなど、様々なリスクが潜んでいます。 この記事では、歯石を放置することの危険性から、今すぐできる対策まで、歯の専門家が分かりやすく解説します。

あなたの歯の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。

歯石のケア、つい後回しにしていませんか?

よな歯科クリニックでは、痛みを抑えた歯石除去や、予防ケアのアドバイスを行っています。安心して通える環境を整えておりますので、歯石が気になる方はぜひ一度ご相談ください。

1. 歯石とは?なぜできるの?

歯石は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)が、唾液中のミネラル成分と結合して石灰化したものです。プラークは細菌のかたまりで、毎日の歯磨きで除去できますが、磨き残しがあると歯石へと変わってしまいます。

歯石ができる原因

歯石ができる主な原因は、次のとおりです。

  • 磨き残し: 歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、磨きにくい場所にプラークが残りやすいです。
  • 唾液の質: 唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラル成分が多いと、歯石が形成されやすくなります。
  • 歯並び: 歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくく、プラークが残りやすくなります。

歯石は一度できてしまうと、歯ブラシでは除去できません。歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。

歯石を放置することのリスク

歯石を放置すると、様々な健康リスクに見舞われる可能性があります。具体的にどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

2-1. 歯周病のリスク

歯石は、歯周病のリスク因子の一つです。歯と歯茎の間に歯石が溜まると、歯茎に炎症が起こり、歯周病が進行します。歯周病が進行すると、歯茎から出血したり、歯がグラグラしたり、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病は、放置すると全身疾患のリスクを高めることも知られています。

2-2. 口臭のリスク

歯石は、口臭の原因にもなります。歯石にプラークや食べかすが付着し、細菌が繁殖することで、悪臭を放つガスが発生します。歯石が大量に付着していると、口臭も強くなる傾向があります。口臭は、対人関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

2-3. その他リスク

歯石を放置することによるリスクは、上記以外にもあります。例えば、歯石が原因で歯茎が退縮し、歯が長く見えるようになることがあります。また、歯石は見た目も悪く、審美性を損なう原因にもなります。さらに、歯石を放置して歯茎が腫れてしまうと歯並びが悪くなることもあります。

3. 歯石を放置する期間別のリスク

歯石を放置する期間によって、リスクは大きく異なります。放置期間が長くなるほど、歯周病のリスクは高まり、治療も大がかりになる傾向があります。ここでは、放置期間別にどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

1年以上放置した場合のリスク

この期間であれば、まだ軽度の歯周病で済む可能性があります。しかし、歯石が蓄積し始め、歯茎の炎症が起こりやすくなります。初期の歯周病の場合、自覚症状がないことも多いため、注意が必要です。

3年以上放置した場合のリスク

歯周病が進行し、治療が必要になる可能性が高まります。歯周病の場合、歯茎からの出血や口臭が気になるようになることもあります。また、歯石が歯の奥深くまで入り込み、除去が困難になることもあります。

10年以上放置した場合のリスク

歯周病が重症化し、歯がぐらついたり、最終的には歯を失うリスクが非常に高まります。治療期間も長くなり、費用も高額になる傾向があります。

長期間放置した場合のリスク

長期間にわたって歯石を放置すると、歯周病が全身疾患を引き起こす可能性も高まります。糖尿病や心臓病など、様々な病気との関連性も指摘されており、健康全体への悪影響も無視できません。歯を失うことで、食生活の質が低下し、栄養バランスが偏ることもあります。

歯石を放置する期間が長くなればなるほど、リスクは高まります。定期的な歯科検診と適切なケアで、歯の健康を守ることが重要です。

4. 歯石の除去方法と費用

歯石は、一度できてしまうと、歯ブラシだけでは除去できません。歯科医院で専門的な処置を受ける必要があります。歯石の除去方法と費用について、詳しく見ていきましょう。

歯石除去の方法

歯石除去は、主にスケーラーと呼ばれる専用の器具を使って行われます。スケーラーには、手用スケーラーと超音波スケーラーがあり、歯石の付着状況や歯の状態に合わせて使い分けられます。

  • 手用スケーラー: 歯科医師や歯科衛生士が手作業で歯石を剥がす方法です。歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や、歯と歯の間など、細かい部分の歯石除去に適しています。
  • 超音波スケーラー: 超音波の振動を利用して歯石を粉砕し、除去する方法です。短時間で広範囲の歯石を除去できます。歯への負担が少ないため、多くの歯科医院で採用されています。

知覚過敏のある方には、超音波スケーラーではしみやすいため、お湯を使用したり、手用スケーラーで歯石を除去するなど、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。     

歯石の除去は、痛みを伴う場合があります。痛みが強い場合は、麻酔を使用することも可能です。歯科医師に相談し、適切な処置を受けてください。

歯石除去の費用

歯石除去の費用は、保険診療と自費診療によって異なります。保険診療の場合は、比較的安価で受けることができますが、除去できる歯石の範囲や処置内容に制限がある場合があります。自費診療の場合は、より高度なクリーニングや、歯の着色除去なども行うことができますが、費用は高くなります。

  • 保険診療: 歯石除去は、基本的には保険適用となります。3割負担の場合、費用は2~3千円程度が一般的です。ただし、初診でレントゲン写真を撮影し、歯石除去を行った場合は5千円前後かかります。
  • 自費診療: より専門的なクリーニングや、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)などの処置を受ける場合は、自費診療となります。費用は、歯科医院によって異なりますが、数千円~数万円程度が相場です。

歯石除去の費用は、歯科医院によって異なります。事前に、歯科医院に確認することをおすすめします。

歯石除去にかかる期間

歯石除去にかかる時間は、歯石の付着状況によって異なります。軽度の歯石であれば、1回の治療で済むこともあります。歯石が広範囲に付着している場合や、歯周病が進行している場合は、複数回の治療が必要になることがあります。

  • 軽度の歯石: 30分~1時間程度で完了することが多いです。
  • 重度の歯石: 複数回に分けて治療を行う場合があります。1回の治療時間は、30分~1時間程度です。治療回数は、3~8回程度かかることもあります。

歯石除去の期間は、歯科医師と相談し、ご自身の歯の状態に合わせて治療計画を立てましょう。

5. 歯石除去後の注意点

歯石を除去した後も、健康な歯を維持するためには、いくつかの注意点があります。適切なケアを行うことで、歯石の再発を防ぎ、歯周病のリスクを低減できます。以下に、歯石除去後の注意点について詳しく解説します。

歯磨きとデンタルフロスの徹底

歯石を除去した後は、歯の表面が滑らかになり、プラークを除去しやすくなります。毎日の歯磨きとデンタルフロスを徹底し、プラークをしっかり除去することが重要です。歯ブラシは、歯と歯茎の境目を意識して、優しく丁寧に磨きましょう。デンタルフロスは、歯と歯の間に詰まったプラークを除去するのに効果的です。毎日行うことで、歯石の再発を予防できます。

適切な歯磨きグッズの選択

歯ブラシや歯磨き粉も、適切なものを選ぶことが大切です。歯茎が腫れている人は歯ブラシは、毛先が柔らかく、歯や歯茎を傷つけにくいものを選びましょう。歯茎が引き締まったら毛先の固さを普通に変更するのをお勧めします。歯磨き粉は、フッ素配合のものを選ぶと、虫歯予防に効果的です。歯磨き粉の研磨剤が強いと、歯の表面を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。歯科医師や歯科衛生士に相談し、自分に合った歯磨きグッズを選びましょう。

食生活の改善

食生活も、歯の健康に大きく影響します。甘いものや炭水化物の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。間食の回数を減らすことも、虫歯予防につながります。よく噛んで食べることで、唾液の分泌を促進し、歯の再石灰化を促す効果もあります。食事の内容だけでなく、食べ方も意識することが大切です。

定期的な歯科検診の受診

歯石を除去した後も、定期的に歯科検診を受診しましょう。歯科検診では、歯石の再発がないか、虫歯や歯周病になっていないかなどをチェックしてもらえます。早期発見、早期治療のためにも、3ヶ月から6ヶ月に一度の歯科検診が推奨されます。歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングを受けることで、歯の健康を維持できます。

歯周病治療後の注意点

歯周病治療を受けた場合は、歯周病が再発しないように、特に注意が必要です。歯周ポケットが深くなっている場合は、歯ブラシだけではプラークが除去しきれないことがあります。1ヶ月から3ヶ月に一度、歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングや、歯周病に効果的な歯磨き方法を指導してもらいましょう。また、禁煙も歯周病の治療を成功させるために重要です。

歯石除去後の痛みへの対応

歯石除去後に、歯がしみたり、痛みを感じたりすることがあります。これは、歯茎が炎症を起こしていたり、歯が知覚過敏になっていることが原因です。通常は数日で治まりますが、痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。知覚過敏用の歯磨き粉を使用したり、フッ素塗布などの処置を受けることも効果的です。

歯石除去後のアフターケア

歯石除去後は、歯科医師や歯科衛生士から、適切なアフターケアについて指導を受けましょう。歯磨きの方法や、デンタルフロスの使い方、食生活の改善など、具体的なアドバイスをもらうことができます。疑問点があれば、遠慮なく質問し、歯の健康に関する正しい知識を身につけましょう。正しいケアを継続することで、健康な歯を長く維持できます。

6. 歯石を予防する方法

6-1. 正しい歯磨きの方法

歯石を予防するためには、毎日の歯磨きが非常に重要です。正しい歯磨きの方法を実践することで、プラークを効果的に除去し、歯石の蓄積を防ぐことができます。以下のポイントを参考に、丁寧な歯磨きを心がけましょう。

  • 歯ブラシの選択: 毛先は普通の固さで、歯や歯茎を傷つけにくい歯ブラシを選びましょう。一般的には歯ブラシのヘッドが小さめの方が、奥歯まで磨きやすいですが、当院ではおすすめの歯ブラシを用意しておりますので、詳しくはスタッフまでお尋ねください。
  • 歯磨き粉の選択: フッ素入りの歯磨き粉を選ぶと、虫歯予防に効果的です。歯磨き粉の量は、歯ブラシの毛先に乗るくらいで十分です。歯磨き粉の研磨剤が強いと、歯の表面を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。
  • 歯磨きの方法: 歯と歯茎の境目を意識して、小刻みに振動させながら磨きます。歯の表面だけでなく、裏側や噛み合わせの部分も丁寧に磨きましょう。歯ブラシを強く押し当てると、歯や歯茎を傷つけてしまうため、優しく磨くことが大切です。
  • 歯磨きの時間: 1回あたり5~10分を目安に磨きましょう。時間をかけて丁寧に磨くことで、プラークをしっかりと除去できます。

6-2. 定期的な歯科検診

定期的な歯科検診も、歯石付着の予防には欠かせません。歯科検診では、歯石の除去だけでなく、虫歯や歯周病の早期発見、予防処置などを受けることができます。歯科検診の重要性について、詳しく見ていきましょう。

  • 歯石の除去: 歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニング(PMTCなど)を受けることで、歯ブラシでは落としきれない歯石を除去できます。歯石を除去することで、歯周病のリスクを低減できます。
  • 虫歯や歯周病の早期発見: 歯科検診では、虫歯や歯周病の早期発見が可能です。早期に治療することで、治療期間や費用を抑えることができます。
  • 歯磨き指導: 歯科医師や歯科衛生士から、正しい歯磨きの方法や、歯ブラシ、歯磨き粉の選び方などの指導を受けることができます。正しい歯磨きを実践することで、プラークの蓄積を予防できます。
  • フッ素塗布: フッ素塗布は、歯の表面を強くし、虫歯を予防する効果があります。定期的にフッ素塗布を受けることで、虫歯のリスクを低減できます。
  • 検診の頻度: 3ヶ月から6ヶ月に一度の頻度で、歯科検診を受けることが推奨されます。歯の状態や、リスクに応じて、検診の頻度を調整しましょう。

まとめ:歯石を放置せず、健康な歯を守ろう!

歯石を放置することのリスクと対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事を通して、歯石を放置することの危険性、そして早期の対策の重要性をご理解いただけたかと思います。

歯石を放置すると、歯周病、口臭だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。定期的な歯科検診と、正しい歯磨き、食生活の改善など、日々のケアを怠らないようにしましょう。

もし、歯石の存在に気づいたら、放置せずに歯科医院を受診し、適切な処置を受けることをおすすめします。あなたのお口の健康を守るために、今日からできることから始めていきましょう。

歯石のリスク、知った今がケアの始めどき。

よな歯科クリニックでは、丁寧なカウンセリングと専門的なクリーニングで、お口の健康をしっかりサポートいたします。

少しでも気になる症状があれば、お気軽にご来院ください。